重要! 特殊車両誘導車の条件変更について
令和3年3月より特殊車両の通行条件の見直しが行われ、誘導車の配置条件が原則1台となります。
今回の見直しは物流業界の人材不足及び生産性の向上に対しての合理化だそうです。
しかし、特車を利用した輸送の現場は大変危険な状態で、誘導車が一台ではとうてい対応できません。
積荷によっては低速走行の制限が課せられる場合もあります。
一般車両の安全を優先させ、本体のトレーラーが安心して走行できるように先導もします。
今回の国交省見直しの施行は、現場の安全を第一に考えなければならない立場にありながら、安全を軽視した誤った見直しです。
しかし、我が国の法律は大変に古く、昭和の時代に制定された50年前の法律です。道路事情も進化していますので見直しは必要です。
日本の法律は建前が多く実際には役に立たないケースが大半です。
役所の頭の硬い世間知らずな人が考えた見直しなど必要ありません。
同じやるなら現代にあった見直しを要求したいと考えています。
現在、国土交通省では一般の方を対象に自由な意見を募集しています。
令和2年12月16日までパブリックコメントの受付をしています。
特殊車両関係者及び誘導車に関わる皆さんの意見を国に投げかけて、より安全な輸送を目指しましょう。
なお、当協会では誘導車関係者を募り、国に対して見直しのやり直しを陳情致します。
今年はコロナウイルス感染拡大防止の影響による経済的ダメージに我々も相当苦しめられているこの時期に、施行するなど絶対に認める訳にはいきません。
現在走っている誘導車の大半は誘導車を生業とした事業者です。トラック会社が自社の誘導を行なっているのは一部のみです。
トラック会社も誘導車を委託して運行するのが主流となっている物流業界で誘導委託業者がいなくなれば、物流全体に悪影響を与えてしまい、これこそが生産性を失速させてしまい、事故を誘発することになります。
最後に、私達の個人的な意見かもしれませんが、物流業界の最前線で30年以上トレーラーに携わってきた私達、プロが率直に思う意見です。
どうか皆様のお力をお貸しください!